清元梅吉(2世)(読み)きよもとうめきち[にせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「清元梅吉(2世)」の意味・わかりやすい解説

清元梅吉(2世)
きよもとうめきち[にせい]

[生]安政1(1854)
[没]1911
清元節三味線方。本名松原清吉。1世清元梅吉高弟。初名梅三郎。 1884年梅吉を襲名。4世・5世延寿太夫の立三味線。『三千歳 (みちとせ) 』『雁金』『隅田川』『青海波 (せいがいは) 』などを作曲

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世界大百科事典(旧版)内の清元梅吉(2世)の言及

【島鵆月白浪】より

… 明治の新文物をとりこんだ散切物の代表作であるが,五幕目の〈招魂社鳥居前〉がとくに評判となった。望月邸の場のために2世清元梅吉により作曲された清元《雁金(かりがね)》(本名題《色増栬夕映(いろまさるもみじのゆうばえ)》)も名曲とされる。【林 京平】。…

【水天宮利生深川】より

…しかし世間の手前,正作は弟を警察へ引き渡す。二幕目〈幸兵衛狂気の場〉に清元順三郎(のちの2世清元梅吉)作曲の清元《風狂(かぜにくるう)川辺の芽柳(めやなぎ)》(通称《筆幸》)を用い,菊五郎の写実的演技で好評をえた。新聞,警察などの新時代の社会相を巧みにとりこんだ風俗劇としても興味がもてる。…

【三千歳】より

…本名題《忍逢春雪解(しのびあうはるのゆきどけ)》。作詞河竹黙阿弥,作曲2世清元梅吉(清元お葉の説もある)。1881年3月,5世尾上菊五郎,8世岩井半四郎ほかで東京新富座初演。…

※「清元梅吉(2世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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