清岡公張(読み)きよおか・ともはる

朝日日本歴史人物事典 「清岡公張」の解説

清岡公張

没年:明治34.2.25(1901)
生年天保12.7(1841)
幕末土佐国(高知県)安芸郡郷士,明治期官僚通称半四郎,野根山殉難23士の首領清岡道之助実弟勤王の志あり,文久年中に上京,諸藩志士と交流,藩命公卿三条実美の衛士となる。文久3(1863)年8月の政変で三条ら七卿に随従して長州に亡命,禁門の変では長州藩軍に従い堺町門に奮戦したが敗れて再び長州に退却,慶応1(1865)年,三条に従って太宰府に移った。3年12月,王政復古政変で五卿が赦免されるや随従して入京して明治政府に出仕,地方長官,元老院議官,宮内省図書頭,枢密顧問官を歴任,20年子爵。

(福地惇)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「清岡公張」の解説

清岡公張 きよおか-ともはる

1841-1901 幕末-明治時代の尊攘(そんじょう)運動家,官僚。
天保(てんぽう)12年7月10日生まれ。清岡道之助の弟。土佐高知藩郷士。藩命をうけて公卿(くぎょう)三条実美(さねとみ)の衛士となり,文久3年の七卿落ち,慶応元年の太宰府(だざいふ)行にしたがう。維新後は元老院議官,枢密顧問官などをつとめた。明治34年2月25日死去。61歳。通称は半四郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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