減力(読み)ゲンリョク

デジタル大辞泉 「減力」の意味・読み・例文・類語

げん‐りょく【減力】

写真現像で、ネガ画像濃度を薬液処理によって低下させること。⇔補力

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「減力」の解説

減力
ゲンリョク
reduction

ハロゲン化銀写真において,現像後のネガ濃度が過大のとき,あるいはかぶりが多いとき,現像銀酸化,溶解させてその濃度を減じる操作をいう.全体に同じだけ濃度を減じる等減減力(赤血塩チオ硫酸ナトリウムの混合水溶液を用いるファーマー減力法は,その代表的な例である),ネガ濃度に比例して減力する比例減力,濃度の高い部分を重点的に減力するハイライト減力があり,等減減力はかぶりの除去に,ほかの二つはコントラスト低減に効果がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「減力」の意味・わかりやすい解説

減力
げんりょく
reduction; reducing

写真画像の濃度を下げること。露出過度や現像過度によって画面が濃すぎた場合に行う。減力剤としては,赤血塩,過マンガン酸カリウム,過硫酸アンモン,シュウ酸第二鉄カリウムなどを使う。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android