温柔(読み)オンジュウ

デジタル大辞泉 「温柔」の意味・読み・例文・類語

おん‐じゅう〔ヲンジウ〕【温柔】

[名・形動]
穏やかで優しいこと。また、そのさま。温和柔順。「温柔人柄
あたたかで柔らかな感じがすること。また、そのさま。
の―なる美術を用いて」〈逍遥小説神髄
[類語]内気弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり小心小胆怯懦怯弱意気地なし小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温良順良素直穏和おだやか物静かおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛

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精選版 日本国語大辞典 「温柔」の意味・読み・例文・類語

おん‐じゅう ヲンジウ【温柔】

〘名〙 (形動)
① 人柄がおだやかで、すなおなこと。また、そのさま。やさしくて、人にさからわないさま。温順。
※本朝文粋(1060頃)三・陳徳行〈紀淑信〉「立温柔者。君子之雅操也」
随筆胆大小心録(1808)一四三「性温柔にして、容貌端正なれば、国人いとおしみて」 〔礼記‐中庸〕
② あたたかく、やわらかな感じがすること。
※小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「彼の温柔(オンジウ)なる美術を用ひて、其文心に訴へつつ美妙感覚を喚起して」

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普及版 字通 「温柔」の読み・字形・画数・意味

【温柔】おんじゆう(をんじう)

温和でやさしい。〔礼記、経解〕其の人と爲りや、柔敦厚なるは、詩のへなり。

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