温温(読み)ヌクヌク

デジタル大辞泉 「温温」の意味・読み・例文・類語

ぬく‐ぬく【温】

[副](スル)
気持ちよくあたたかいさま。「部屋の中が温温(と)してくる」
苦労不自由がなく、満ち足りているさま。「裕福な家庭温温(と)育つ」
周囲を気にせず、ずうずうしく振る舞うさま。ぬけぬけ。
此方は御いとま、孝助は―と奉公して居るというのだ」〈円朝怪談牡丹灯籠
[類語]暖かいあったか暖か温暖生あたたかいほかほか温和優しいぬるぬくい生ぬるいぽかぽかぬくもりほやほや暖気春暖のうのうほっくりほくほくほっこりほかほかぬくみぬるみ暖まるぬくもるぬるむ暖める

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「温温」の意味・読み・例文・類語

おん‐おん ヲンヲン【温温】

〘形動タリ〙
性質のやさしく、おとなしいさま。
※足利本論語抄(16C)子張第十九「即君子近其体温々潤人不憎」 〔詩経大雅・抑〕
② あたたかいさま。
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録四「室内温々として小春の候に異ならず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「温温」の読み・字形・画数・意味

【温温】おんおん(をんをん)

おだやかなさま。〔詩、小雅小宛たる恭人も 木に集(とど)まるが如し

字通「温」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android