湯元(読み)ユモト

デジタル大辞泉 「湯元」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐もと【湯元/湯本】

温泉地で、温泉のわき出るおおもと。また、温泉がわき出る土地地名・温泉名となっているものが多い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「湯元」の解説

湯元
ゆもと

[現在地名]日光市湯元

戦場せんじようヶ原の奥、ノ湖北岸にある。かつては広義の日光山の内で、一般人の居住が禁止されていた。当地の温泉は勝道の発見と伝えられ、温泉神社には永正一〇年(一五一三)銘の銅祠(国指定重要文化財)がある。「日光山志」には中禅寺ちゆうぜんじ温泉とみえ、四月八日から九月八日まで日光町方の者により湯室が開かれるとある。源泉は東の山裾で河原湯・薬師湯・姥湯・滝湯・中湯・笹湯・御所湯・荒湯・自在湯の九湯があり、湯宿も九軒。明治初年には一時清滝きよたき村に含まれ、その後日光町に入った。明治以降は女性の入湯も許可され、温泉地として開かれていった。明治一一年(一八七八)湯元の屋島屋に宿泊したイザベラ・バードは、「この美しい村は、湖と山の間に挟まれて、ほとんど余地がないほどである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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