湯口(読み)ユグチ

デジタル大辞泉 「湯口」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐ぐち【湯口】

湯の出口。また、温泉のわき出る口。
鋳造で、溶けた金属鋳型の枠に流し入れる口。垂直に流れ落ち、湯道へと続く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「湯口」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐ぐち【湯口】

〘名〙
① 湯の出口。温泉のわき出る口。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浄瑠璃・百合若大臣野守鏡(1711頃)二「有馬のゆぐち来て見れば」
浴室出入り口。また、そこに接する部屋
※浄瑠璃・百合若大臣野守鏡(1711頃)二「小湯女共、ゆぐちに集り」
③ (「湯」は溶融した金属の意) 鋳造で、溶融した金属を鋳型へ注ぐための口。
※歌謡・閑吟集(1518)「ゆぐちがわれた、心えてふまひ中たたら、えいろえいと、えいとろえいな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android