湯灌場(読み)ゆかんば

精選版 日本国語大辞典 「湯灌場」の意味・読み・例文・類語

ゆかん‐ば ゆクヮン‥【湯灌場】

〘名〙
江戸時代湯灌のために寺院内に設けられた小屋地主や家持ちでない者は、自家で湯灌をすることが許されなかったので、ここへ運んで行なった。
談義本・華鳥百談(1748)四「肴の籠は、直に湯浣場(ユクンバ)へ持込せよ」
女郎屋をののしっていう語。
洒落本・多佳余宇辞(1780)「こんな湯かん場(バ)へはじめて来た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「湯灌場」の意味・読み・例文・類語

ゆかん‐ば〔ゆクワン‐〕【湯×灌場】

江戸時代、湯灌を行うために寺院内に建てられた小屋。

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