満州国軍(読み)まんしゅうこくぐん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「満州国軍」の意味・わかりやすい解説

満州国軍
まんしゅうこくぐん

1932年満州国成立とともに,日本軍の指導下に国防軍として編成された軍隊。日満軍事協定のもとに,関東軍司令官の指揮下におかれたため,実際の独立性はまったくなかった。東北軍閥の帰順部隊を母体として,建国時で兵力約 13万,江上艦艇 45隻から成り,日本軍顧問のほかに,多数の日系軍官と呼ばれる日本人将校が指揮にあたった。国内で匪賊討伐にあたるほか,ノモンハン事件をはじめとするソ満国境紛争で日本軍とともに戦った。 34年以後満州帝国軍となり,45年満州帝国の解体とともに消滅

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android