源師仲(読み)みなもとのもろなか

朝日日本歴史人物事典 「源師仲」の解説

源師仲

没年承安2.5.16(1172.6.9)
生年:永久4(1116)
平安後期の公卿,歌人。権中納言源師時と待賢門院女房中宮大夫源師忠の娘の子。伏見源中納言と号す。天承2(1132)年叙爵,以後侍従,左少将,右中将,蔵人頭 を経て,保元1(1156)年参議となり,同4年権中納言に昇る。しかし,平治の乱(1159)に際し,主謀者のひとり藤原信頼に連座して解官処分を受け,翌永暦1(1160)年下野国に流罪となる。仁安1(1166)年召還され,本位の正三位に復す。極位は従二位。『千載和歌集』入集の歌人でもある。

(上杉和彦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源師仲」の解説

源師仲 みなもとの-もろなか

1115-1172 平安時代後期の公卿(くぎょう)。
永久3年生まれ。源師時の3男。母は源師忠の娘。保元(ほうげん)元年(1156)参議,4年権(ごんの)中納言。同年末の平治の乱で藤原信頼にくみし,下野(しもつけ)(栃木県)に流された。のちゆるされ,従二位。伏見源中納言とよばれる。承安(じょうあん)2年6月16日死去。58歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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