溝鼠(読み)ドブネズミ

デジタル大辞泉 「溝鼠」の意味・読み・例文・類語

どぶ‐ねずみ【×鼠】

ネズミ科の哺乳類。代表的な家ネズミで、下水溝などにすむ。クマネズミより大きく、気も荒い。中央アジア原産であるが、18世紀ごろからヨーロッパを経て全世界に広がり、先に世界中に分布していたクマネズミを圧迫白変種シロネズミ動物実験に用いられる。七郎ねずみ
主人の目をかすめて悪事を働く使用人
[類語]野鼠家鼠熊鼠二十日鼠独楽鼠舞鼠天竺鼠モルモットハムスター

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「溝鼠」の意味・読み・例文・類語

どぶ‐ねずみ【溝鼠】

〘名〙
① ネズミ科の哺乳類。クマネズミとともに代表的な家ネズミ。体長二〇~二五センチメートル、尾は体長よりやや短い。体の上面は褐色で下面は白色、ときに全身黒色や白色のものもある。雑食性で、どぶや下水道を通路とし、人家の台所に現われる。ペスト菌を媒介することがある。アジア中央部の原産とされるが、一八世紀はじめにヨーロッパに広がり、現在では世界中に分布する。しちろうねずみ。
※滑稽本・六阿彌陀詣(1811‐13)三「庇合(ひあはい)痩犬、ながしの下の泥鼠(ドブネズミ)、子をおもわぬものはねへが」
② (①の体色から) 黒ずんだねずみ色。こいねずみ。
※洒落本・青楼惚多手買(1789‐1801)一「どぶ鼠のもめんぶとりのきものの上に」
③ 悪事を働く者をおとしめていう。
咄本・落噺顋懸鎖(1826)五「此御屋敷へしのび入、盗みくひするどぶねずみ」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「溝鼠」の解説

溝鼠 (ドブネズミ)

学名Rattus norvegicus
動物。ネズミ科のネズミ

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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