滅相もない(読み)めっそうもない

精選版 日本国語大辞典 「滅相もない」の意味・読み・例文・類語

めっそう【滅相】 も ない

とんでもない。思いがけないことである。あるべきことではない。
談義本・身体山吹色(1799)一「めっそうもない、此子を地の中へ埋めるなどとは」
[補注]丁寧表現で「めっそうもありません」となるのは、「ない」が否定形と意識されるからであるが、意味のうえでは「めっそう」とほとんど差異がない。「(これ以上の)滅相なことも存在しない」という意から生まれたか。同様の例に、「たいそう」「たいそうもない」、「とひょう」「とひょうもない」があり、いずれも「とんでもない」の意味をもつことに共通性が認められる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「滅相もない」の意味・読み・例文・類語

滅相めっそうもな・い

とんでもない。あるべきことではない。相手の言を否定するときにも用いる。「―・い話」「―・い、私の出る幕ではありません」
[類語]以ての外とんでもない途方もないとてつもないとっぴょうしもないとんだ大それた法外不届き邪道不逞不埒論外けしからん話にならない不始末罪作り言語道断不心得沙汰の限り沙汰のほか非道無道不当不所存あるまじきあろうことか一筋縄ではいかない目に余る横道身の程知らず不届き至極気が知れない

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