滅鬼積鬼(読み)めっきしゃっき

精選版 日本国語大辞典 「滅鬼積鬼」の意味・読み・例文・類語

めっき‐しゃっき ‥シャクキ【滅鬼積鬼】

〘名〙
地獄獄卒である阿防(あぼう)をいう。牛頭(ごず)
※浄瑠璃・日本振袖始(1718)二「其中より犢牛の二疋づれ、鉄杖提三熊の分身隠れなき、滅鬼積鬼(メッキシャッキ)といふ早業」
② (━する) 責めて問いただすこと。苛責すること。強硬に談判すること。滅鬼。
※雑俳・神子の臍(1710)「めっきしゃっきに思ふ所を 曲輪では書抜に出る男也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「滅鬼積鬼」の意味・読み・例文・類語

めっき‐しゃっき〔‐シヤクキ〕【滅鬼積鬼】

地獄の獄卒である阿防あぼうのこと。牛頭ごず
厳しく責め問うこと。呵責かしゃく
内証で後家御の言ひ付けぢゃによって―するが何ぢゃ」〈浄・歌祭文

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android