滋陰降火湯(読み)ジインコウカトウ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「滋陰降火湯」の解説

滋陰降火湯

ツムラ


 気管支炎上気道炎感冒鼻炎咽頭炎いんとうえん扁桃炎へんとうえん喉頭炎こうとうえん)などからおこった、のどにうるおいがなく、たんが出なくてせきこむ症状の治療薬です。


 せきが出るのに、たんが粘っこくてなかなか切れない人、とくに高齢者に用いられることが多い薬です。


①著しく胃腸の弱い人、著しく皮膚蒼白そうはくな人、食欲不振や吐き気のある人、ほかに薬を用いている人は、あらかじめ医師に報告してください。


②長期間服用しているときに、血圧の上昇、むくみ、体重増加、脱力感手足けいれん麻痺まひなどの異常を感じたら、服用を中止し、すぐ医師に報告してください。


 また、各種の検査を指示されたら、必ず受けてください。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「滋陰降火湯」の解説

じいんこうかとう【滋陰降火湯】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)麦門冬(ばくもんどう)天門冬(てんもんどう)朮(じゅつ)当帰(とうき)芍薬(しゃくやく)地黄(じおう)陳皮(ちんぴ)知母(ちも)黄柏(おうばく)甘草(かんぞう)などを含む。明(みん)代の医学書『万病回春(まんびょうかいしゅん)』などに処方が示されている。気管支炎などに用い、喉(のど)に渇きがある、激しく咳(せき)こむといった症状をともなうとき、とくに有効とされる。体力の弱っている人がおもな対象。

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