(読み)カス

デジタル大辞泉 「滓」の意味・読み・例文・類語

かす【×滓/×糟/×粕】

[名]
液体をこしたあとに残ったり、液体を入れた容器の底に沈殿したりしたもの。おり。
よい所、必要な部分を取り去ったあとの残り。「食べ―」
役に立たないつまらないもの。最も下等なもの。くず。「人間の―」
(糟・粕)酒のもろみかもし、酒汁をこしたあとに残るもの。酒かす。
[接頭]
名詞に付いて、取るに足りない、粗末な、の意を表す。「―烏帽子
人を表す語に付いて、ののしる気持ちを表す。「―侍」「―野郎
[類語]ごみ粉塵黄塵砂塵後塵塵埃綿埃煤埃塵芥ちりあくた塵芥じんかい藻屑がらくたスクラップ生ごみ紙屑おが屑食べ滓茶殻

し【滓】[漢字項目]

[音]シ(呉)(漢) サイ(慣) [訓]かす
かす。おり。「鉱滓こうさい・こうし渣滓さし残滓ざんし・ざんさい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【スラグ】より

…溶融金属製錬における原料中の不純物成分と,目的金属等からのその不純物成分の分離を助けるために加えたフラックス(媒溶剤成分)とからなる液相の総称。のろ,滓(さい)とも呼ばれる。また非鉄製錬の場合は鍰(からみ),とくに粗金属等を製造する過程で発生するものは鉱滓(こうさい)という。…

※「滓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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