滝壺(読み)たきつぼ

精選版 日本国語大辞典 「滝壺」の意味・読み・例文・類語

たき‐つぼ【滝壺】

〘名〙 滝の流れ落ちこむ淵。日本では古来、滝の主がいると信じられていた。また、滝は神聖視され、行者修行一つに滝に打たれることが行なわれた。《季・夏》
平家(13C前)五「文覚滝つぼにおりひたり、頸きはつかって、慈救(じく)の咒(しゅ)を満てんげるが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「滝壺」の意味・読み・例文・類語

たき‐つぼ【滝×壺】

滝が落ち込んで深い淵となっている所。 夏》
[類語]瀑布白滝飛瀑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の滝壺の言及

【滝】より

…滝の脚下はふつう落下してくる流水や石などに浸食されて深く掘れて円形の穴となっている。これを滝壺という。滝壺のでき方は甌穴(おうけつ)のでき方と似ている。…

※「滝壺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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