演歌調歌謡曲(読み)えんかちょうかようきょく

世界大百科事典(旧版)内の演歌調歌謡曲の言及

【東海林太郎】より

…1933年《時事新報》主催のコンクールに入賞し,キングレコードに入社したが,34年2月,新興のレコード会社ポリドールから《赤城の子守唄》を出したところ大ヒットとなった。この曲は松竹の同名時代劇映画の主題歌で,やくざを主人公とし,1番の歌詞が4行から成るその各行に1回ずつ〈泣く〉という語が使われる(佐藤惣之助作詞,竹岡信幸作曲)という,それまでの歌謡曲にもなかったほど日本的な孤独感,悲愴感を強調したもので,いわゆる演歌調歌謡曲の嚆矢となった。その後も東海林は《旅笠道中》《野崎小唄》など日本情緒の時代物路線に沿ってヒットを出したが,舞台で歌うときの彼は薄化粧に燕尾服,直立不動の姿勢を保ち,折目正しさで有名になった。…

※「演歌調歌謡曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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