一締・一〆(読み)ひとしめ

精選版 日本国語大辞典 「一締・一〆」の意味・読み・例文・類語

ひと‐しめ【一締・一〆】

〘名〙
① 一度締めること。一気に締めること。
平家(13C前)一一「弟の次郎をば馬手のわきにかいばさみ、ひとしめしめて」
② 銭一貫文を銭差しに通してまとめたもの。多く「壱〆」と書く。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)五「ぜに壱〆ばかり、さしこのふるきふろしきに包」
③ 紙の枚数単位わら半紙は一千枚。和紙は二千枚。
咄本・新板一口ばなし(1839)一四「半紙二千枚売ったまた二千枚の注文ぢゃ払ひはどうぢゃあろ ま一〆(ヒトシメ)ぢゃ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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