精選版 日本国語大辞典 「潮力発電」の意味・読み・例文・類語
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潮の干満を利用した発電。潮汐発電ともいう。原理的には低落差の水力発電である。干満の落差の大きい場所に堤防を作り,満潮時に水門を開いて貯水池に海水をため,干潮時に放流しつつ発電を行う。満潮時の充水時にも発電を行う2方向の発電方式も考えられる。
フランスのランスに24万kWの潮力発電所が建設され,1967年以来運転されている。いまのところ海洋エネルギーを発電に利用し電力系統に供給している唯一の例であるが,低落差で効率よく発電できる水車などが開発されれば実施例が広がるものと思われる。発電の時期が潮の干満によって決められるので,需要との時間的ずれを解決するために揚水式の貯水池と組み合わせることが考えられる。
執筆者:河野 照哉
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…しかし発電コストはまだ高く,商業用として実用化するにはさらに工夫を要する。 潮力発電(潮汐発電)ではフランスのランス河口付近で潮汐差13.5mを利用して作られた24万kWの発電所がある。潮汐利用であるから発電は時間的に変動する。…
※「潮力発電」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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