潮見坂(読み)しおみざか

日本歴史地名大系 「潮見坂」の解説

潮見坂
しおみざか

[現在地名]湖西市白須賀

東海道白須賀しらすか宿の東にある坂。眼下に遠州灘、彼方に富士山を眺める名所である。汐見坂・塩見坂・観潮坂とも書く。建治元年(一二七五)八月、当地を通った飛鳥井雅有が「都路のわかれ」に「しおみさかおりて、あまりくるしけれは、あまのつり舟にのりて」と記す。潮見坂は今橋いまはし(現愛知県豊橋市)から四里、橋本はしもと(現新居町)まで一里の距離であった(九条満家公引付)。永享四年(一四三二)に富士遊覧に出かけた室町幕府六代将軍足利義教はこの地で休息をとり歌会を開いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「潮見坂」の解説

潮見坂〔港区〕

東京都港区三田にある坂の名。かつては坂の上から芝浦海辺を一望することができたことから。「潮見坂」また「汐見坂」という名の坂は都内複数ある。

潮見坂〔千代田区〕

東京都千代田区霞が関にある坂の名。外務省財務省の間に位置する。

潮見坂〔道の駅〕

静岡県湖西市にある道の駅。国道1号に沿う。

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