激変星(読み)ゲキヘンセイ

デジタル大辞泉 「激変星」の意味・読み・例文・類語

げきへん‐せい【激変星】

急激に増光し、その後緩やかに減光する変光星総称近接連星系を成す白色矮星にもう一方恒星からガスが流れ込み、表面または降着円盤爆発を起こす新星ほか、恒星の進化の最終段階で起る超新星がある。激変変光星CVcataclysmic variable)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の激変星の言及

【新星型変光星】より

…新星のように突然大規模に明るさを変える星。激変星cataclysmic variableともいう。このグループに属する星としては,新星,再帰新星,矮(わい)新星の三つがある。…

【変光星】より

…脈動変光星は,星自身が膨張と収縮を繰り返すために明るさが変化する星である。物理的変光星としてはそのほかに,新星に代表される突然明るさを大きく変える新星型変光星(激変星ともいう),新星より規模が大きく星全体の大爆発である超新星,太陽フレア(太陽面爆発現象)を大規模にしたようなフレアが観測されているフレア星などがある。また星間雲の中から生まれたばかりの星おうし座T型星は,誕生の際の余波で不規則な変光をする物理的変光星である。…

※「激変星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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