瀛洲(読み)えいしゅう

世界大百科事典(旧版)内の瀛洲の言及

【三神山】より

…中国,渤海にあったという伝説上の神山――蓬萊(ほうらい),瀛洲(えいしゆう),方丈(方壺)を指し,仙人たちが住み,不老不死の薬があるという。いずれも壺の形をしているので〈三壺山〉ともいわれる。…

【仙人】より

…たとえば《荘子》にひんぱんにあらわれる〈神人〉〈真人〉〈至人〉など,また《山海経(せんがいきよう)》には〈不死の薬〉〈不死の民〉〈不死の国〉〈不死の山〉などに関する伝説が語られている。《史記》封禅書によれば,戦国時代,東方沿海地域の方士たちは,東海中の蓬萊,方丈,瀛洲(えいしゆう)とよばれる三神山は仙人の住まうところであって,そこには不死の薬が存在するとさかんに宣伝し,三神山の信仰は秦の始皇帝や漢の武帝にうけつがれた。漢代には黄帝が仙人となって昇天したとか,老子は永遠に存在しつづけてその変化身が何度も世にあらわれるなどの伝説も生まれた。…

※「瀛洲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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