灰塵(読み)カイジン

デジタル大辞泉 「灰塵」の意味・読み・例文・類語

かい‐じん〔クワイヂン〕【灰×塵】

灰とちり。取るに足りないもの、価値のないもののたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「灰塵」の意味・読み・例文・類語

かい‐じん クヮイヂン【灰塵】

〘名〙
① 灰と、ちり。〔権記‐寛弘八年(1011)七月一二日〕
太平記(14C後)二八「宮殿楼閣一も残さず、三月まで火消えず。驪山(りざん)の神陵忽に灰塵(クヮイヂン)と成るこそ悲しけれ」
② 価値のないこと、とるにたりないもののたとえに用いる。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一「さればその著書の中に、其身を灰塵の如くに言へり」 〔文選干宝・晉記総論〕

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普及版 字通 「灰塵」の読み・字形・画数・意味

【灰塵】かいじん(くわいぢん)

灰と塵。滅びて尽きる。唐・高適〔古大梁行〕詩 魏王の宮は、盡(ことごと)く禾黍(くわしよ)となり 信陵の客は、塵に隨ふ

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