炭火(読み)すみび

精選版 日本国語大辞典 「炭火」の意味・読み・例文・類語

すみ‐び【炭火】

〘名〙 炭でおこした火。または、火のおきている炭。熾(おき)。《季・冬》
太平記(14C後)三〇「夫炮烙の法と申は、五丈の銅の柱を二本東西に立て、上に鉄の縄を張て、下に炭(スミ)火をおき」
※俳諧・俳諧三部抄(1677)上「酒のかんわきてながるる炭火かな〈槃乗〉」

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デジタル大辞泉 「炭火」の意味・読み・例文・類語

すみ‐び【炭火】

木炭でおこした火。「炭火焼き」 冬》「或夜半の―かすかにくづれけり/竜之介
[類語]ほのおほむら火炎かえん光炎こうえん紅炎こうえん火柱ひばしら火先ほさき火の気火気種火火種口火発火点火着火火付き火加減火持ち残り火おき燠火おきび埋み火火の粉火花火玉花火焚き火迎え火送り火野火

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普及版 字通 「炭火」の読み・字形・画数・意味

【炭火】たんか(くわ)

すみび。〔韓非子、内説下〕の時、宰臣炙を上(たてまつ)る。髮之れを繞る。宰人を召して之れを(せ)む。宰人頓首再拜してひて曰く、臣死罪三り。~を斷(き)りて斷れたるに髮斷れず。臣の罪一なり。錐を(ひ)き臠を貫くに髮を見ず。臣の罪二なり。~火盡(ことごと)く赤紅して炙熟するに、髮焦げず。臣の罪三なり。

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