炭鉱国管疑獄(読み)たんこうこくかんぎごく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炭鉱国管疑獄」の意味・わかりやすい解説

炭鉱国管疑獄
たんこうこくかんぎごく

1947年頃国会で炭鉱の国営化が論じられた際,炭鉱経営者がこれに反対し,反対派国会議員に運動資金を贈った事件。 48年 11月,炭鉱経営者が贈賄容疑で取調べを受けたのに端を発し,当時の厚生大臣竹田義一,衆議院副議長田中方逸が逮捕されるという疑獄事件に発展した。本事件は特に,当時の法務政務次官田中角栄被告人の一人であったため,ロッキード事件契機話題になった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android