為為(読み)しいしい

精選版 日本国語大辞典 「為為」の意味・読み・例文・類語

しい‐しい【為為】

〘副〙 (動詞「する」の連用形「し」を重ねた「しし」の変化したものから) その動作何度も繰り返す意を、また、その動作を続けながら、別の動作を行なうことをあらわす。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「其たんびに私が辱しめ辱しめ為い為いしたら、あれでも些(ちっ)とは耻ぢたと見えてネ」

す‐す【為為】

連語〙 (動詞「す(為)」の終止形を重ねたもの) しながら。しつつ。
万葉(8C後)一四・三五六四「小菅ろの浦吹く風の何(あ)ど須酒(スス)か愛(かな)しけ児ろを思ひ過さむ」

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デジタル大辞泉 「為為」の意味・読み・例文・類語

す‐す【為】

[連語]《動詞「す(為)」の終止形を重ねたもの》しつつ。しながら。
「梓弓末に玉巻きかく―そ寝なななりにし奥をかぬかぬ」〈・三四八七〉

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