精選版 日本国語大辞典 「烏羽玉」の意味・読み・例文・類語
うば‐たま【烏羽玉】
〘名〙
※人情本・祝井風呂時雨傘(1838)七回「此の下が練羊羹に烏羽玉(ウバタマ)、金玉糖」
④ 香木の名。分類は真南蛮(まなばん)。香味は甘味を主とする。「うば玉のよの間の風の朝戸出に思ふに過ぎて匂ふ梅が香」の歌意による中院通村の命名。
※評判記・難波の㒵は伊勢の白粉(1683頃)二「銀はんをなん朽木がくれの月影と見立、うばたまの一つかみあるをめでたしと」
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