無主風(読み)むしゅふう

精選版 日本国語大辞典 「無主風」の意味・読み・例文・類語

むしゅ‐ふう【無主風】

〘名〙 世阿彌の能楽論で、習いおぼえた芸がまだ自分のものとなっていない芸境。⇔有主風(うしゅふう)
至花道(1420)無主風の事「此の芸に、無主風(ムシュフウ)とて、嫌ふべき事あり」

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デジタル大辞泉 「無主風」の意味・読み・例文・類語

むしゅ‐ふう【無主風】

世阿弥の能楽論で、似せているだけで、自分のものとして体得しきっていない芸の段階。⇔有主風うしゅふう

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