無人採炭(読み)むじんさいたん(英語表記)remote control coal mining

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無人採炭」の意味・わかりやすい解説

無人採炭
むじんさいたん
remote control coal mining

坑内外からの遠隔操縦によって,石炭を掘進む方式カッペ採炭をさらに進めた採炭法。ドラムカッタが炭切りをした石炭は,切羽コンベヤが自動的に運搬し,カッタが切羽面をひととおり切り終ると,カッタを乗せたコンベヤが前に押出されて,再び炭切りを行うようになっており,切羽内の全装置が,遠隔操縦によって自動的に作業する。炭層中に,松岩玉石などと呼ぶ珪 (けい) 化木が多いところ,断層褶曲の多いところではこの方式の実施は困難である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android