無尽講(読み)ムジンコウ

デジタル大辞泉 「無尽講」の意味・読み・例文・類語

むじん‐こう【無尽講】

頼母子講たのもしこう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無尽講」の意味・読み・例文・類語

むじん‐こう【無尽講】

〘名〙 相互に金銭を融通しあう目的で組織された講。世話人の募集に応じて、講の成員となった者が、一定の掛金を持ち寄って定期的に集会を催し、抽籤(ちゅうせん)入札などの方法で、順番に各回の掛金の給付を受ける庶民金融の組織。貧困者の互助救済を目的としたため、はじめは無利子・無担保だったが、掛金をおこたる者があったりしてしだいに利息や担保を取るようになった。江戸時代に最も盛んで、明治以後も、近代的な金融機関を利用し得ない庶民の間に行なわれた。頼母子(たのもし)頼母子講。頼母子無尽。無尽金。無尽。
※雑俳・住吉みやげ(1708)「無人講は其方独りがたて木也」

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