無常の風(読み)ムジョウノカゼ

デジタル大辞泉 「無常の風」の意味・読み・例文・類語

むじょう‐の‐かぜ〔ムジヤウ‐〕【無常の風】

人の生命を消滅させる無常理法を、花を散らし灯火を消す風にたとえていう語。
「―に誘はれ、ただいま冥土へ赴く」〈虎明狂・朝比奈

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無常の風」の意味・読み・例文・類語

むじょう【無常】 の=風(かぜ)[=嵐(あらし)

風が花を散らすところから、人の命を奪うこの世の無常を風にたとえていったもの。無常風
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「無常のあらしをいかでかのがれさせ給ふべきと」 〔大智度論‐二〕

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