無心体(読み)ムシンタイ

デジタル大辞泉 「無心体」の意味・読み・例文・類語

むしん‐たい【無心体】

和歌連歌で、機知を主とした、こっけい・卑俗な風体。むしんてい。⇔有心体うしんたい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無心体」の意味・読み・例文・類語

むしん‐たい【無心体】

〘名〙
① 和歌・連歌で、卑俗な趣向題材や詞の洒落、機知を主とした風体。むしんてい。
耳底記(1602)三「慶長六(辛丑)年六月十日 参吉田。〈略〉一問、無心体とは如何様なるを申し候哉。答、有心体にちがひたるをいふなり」
② 発句八体の一つ。特に、用語をとりつくろわず、飾らない日常語で表現した風体。日常的な詩的感動を表現した風体。〔俳諧・有也無也関(1764)〕

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