無我夢中(読み)むがむちゅう

精選版 日本国語大辞典 「無我夢中」の意味・読み・例文・類語

むが‐むちゅう【無我夢中】

〘名〙 一つのことに心を奪われて我を忘れてしまうこと。
※われから(1896)〈樋口一葉〉二「終ひには何が何やら無我夢中(ムガムチウ)になって」

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デジタル大辞泉 「無我夢中」の意味・読み・例文・類語

むが‐むちゅう【無我夢中】

何かに心を奪われ、われを忘れること。「無我夢中で逃げる」
[類語]夢中没我忘我専心打ち込む専念没頭没入傾注熱中熱心鋭意背水の陣緊褌きんこん一番凝る耽る浸る骨折る骨を折る根を詰める目の色を変える心血を注ぐ手を尽くす身を投ずる身を挺する体を張る明け暮れるひたすらいちずひたむき一筋ただただただ専一ひとえに一心一念一路一散一目散一直線一本槍一点張り一辺倒一意専心営営せっせ遮二無二無二無三がむしゃら一心不乱脇目も振らずまっしぐらしゃかりきしゃにむに無心粉骨砕身直線的傾倒猪突猛進ストレート我を忘れる身を入れる身を砕く

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四字熟語を知る辞典 「無我夢中」の解説

無我夢中

ある物事に熱中して、自分を忘れること。一つのことに心を奪われて他のことを顧みないこと。

[活用] ―に・―で。

[使用例] 白衣戦闘帽かぶらせられ、無我夢中で府中町の細川分院まで行きつくことが出来た[井伏鱒二*黒い雨|1965~66]

[使用例] 小室小野は、決死勢い今出川の近衛邸を出た。あとは無我夢中で走った[司馬遼太郎*王城の護衛者|1965]

[解説] 「無我」は本来は仏教語で、己への執着を脱した状態にあること。

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