無機工業薬品(読み)むきこうぎょうやくひん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無機工業薬品」の意味・わかりやすい解説

無機工業薬品
むきこうぎょうやくひん

無機化学薬品のうち,無機酸アルカリなどの基礎薬品を用いてつくられる各種の薬品。広義には,無機顔料,無機農薬,爆薬などを含めている。種類は非常に多く,大別すると,(1) 鉱物資源系 岩塩石灰石ボーキサイトリン鉱などを原料とする,(2) 海水資源系 食塩にがりなどを素材とする,(3) 窒素資源系 アンモニアなどを原料とする,などがある。用途は,顔料,着色剤,媒融剤,光学ガラス原料,触媒,接着剤,研磨剤,農薬など多方面にわたっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android