焼失(読み)ショウシツ

デジタル大辞泉 「焼失」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しつ〔セウ‐〕【焼失】

[名](スル)《古くは「じょうしつ」とも》焼けてなくなること。「貴重な文化遺産が焼失する」
[類語]焼亡火事火災火難出火失火炎上大火小火ぼや小火しょうか自火近火急火怪火不審祝融しゅくゆう回禄かいろく大火災大火事山火事火の海焼尽丸焼け半焼け全焼半焼火元火の元類焼貰い火延焼飛び火引火猛火火の手下火鎮火消火火消し消防火事場焼け跡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「焼失」の意味・読み・例文・類語

やき‐うしな・う ‥うしなふ【焼失】

〘他ハ四〙
① 焼き捨てる。また、焼いてなくする。
※観智院本三宝絵(984)中「やきうしなひてし仏経をもとめ」
太平記(14C後)二〇「八幡官軍は、兵粮社頭に積んで悉く焼失(ヤキウシナヒ)しかば」
火葬にする。
今昔(1120頃か)二〇「鵜足の郡の女の身を焼失つ」

しょう‐しつ セウ‥【焼失】

〘名〙 (古くは「じょうしつ」) 焼けてなくなってしまうこと。焼けうせること。
東寺百合文書‐り・延久三年(1071)一〇月八日・山城珍皇寺司等解案「公験流記帳悉焼失」
※高野本平家(13C前)一〇「彼重衡卿は、東大寺焼失(ゼウシツ)の逆臣也」
※太平記(14C後)二七「大なる炎遙に飛去て、厳重の御祈祷所、一時に焼失(セウシツ)する事」

やけ‐う・せる【焼失】

〘自サ下一〙 やけう・す 〘自サ下二〙 焼けて跡形もなくなる。焼失する。
三代実録‐貞観八年(866)八月一八日「応天門及東西楼に有火灾て皆悉焼失ぬ」

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