焼肉ドラゴン(読み)やきにくどらごん

知恵蔵mini 「焼肉ドラゴン」の解説

焼肉ドラゴン

2008年に新国立劇場韓国の「芸術殿堂」(ソウルアート・センター)の共同で製作された演劇作品。高度経済成長期の1970年代に関西の地方都市の一角で小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む6人家族の力強く生きる姿を描く。日韓両国の俳優らによる演技が評価され、「第8回朝日舞台芸術賞」グランプリなどを受賞した。2018年1月、舞台の演出を務めた鄭義信(チョンウィシン)を監督とする映画化が進んでいることが明らかになった。同年初夏に全国で公開される予定。真木よう子井上真央、桜庭ななみ、大泉洋らが出演する。

(2018-1-18)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「焼肉ドラゴン」の解説

焼肉ドラゴン

鄭義信の戯曲。東京の新国立劇場と韓国・ソウルの「芸術の殿堂」の日韓合同公演のために書き下ろされた。1970年前後の大阪の下町の焼肉店を舞台に、在日問題に正面から取り組んだ作品。日韓の俳優が出演し、2008年4月に東京、5月にソウルで初演好評を得る。第16回読売演劇大賞、第8回朝日舞台芸術賞グランプリ、第12回鶴屋南北戯曲賞、第59回芸術選奨文部科学大賞など多数の賞を受賞した。2018年には鄭自身の初監督作品として映画化。

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