煮汁(読み)にじる

精選版 日本国語大辞典 「煮汁」の意味・読み・例文・類語

に‐じる【煮汁】

〘名〙 (「にしる」とも)
① ものを煮た汁。また、ものを煮るために調味した汁。〔羅葡日辞書(1595)〕
葉隠(1716頃)一一「刀拭紙、寒のうちに黄栢の煮汁数返ひたし、干たるがよし」
金工作品の色上げに用いる水溶液緑青(ろくしょう)・酢・胆礬(たんばん)などを水にまぜたもの。金工独自の秘伝があって、それぞれに異なる。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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デジタル大辞泉 「煮汁」の意味・読み・例文・類語

に‐じる【煮汁】

《「にしる」とも》
物を煮た汁。
金属工芸品の着色に用いる水溶液。緑青ろくしょう・酢・胆礬たんばんなどを水にまぜたもの。

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普及版 字通 「煮汁」の読み・字形・画数・意味

【煮汁】しやじゆう

煮たしる。

字通「煮」の項目を見る

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