熊斐(読み)ユウヒ

デジタル大辞泉 「熊斐」の意味・読み・例文・類語

ゆうひ【熊斐】

[1693~1773]江戸中期の画家長崎の人。本姓神代くましろ、のち熊代。別号繍江しゅうこう唐通詞の家に生まれ、画を清人沈南蘋しんなんぴんに学んで南蘋派花鳥画の先駆となる。代表作三千歳図」「浪に鵜図」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熊斐」の意味・わかりやすい解説

熊斐
ゆうひ

[生]元禄6(1693).長崎
[没]安永1(1772).12.28. 長崎
江戸時代中期の長崎派の画家。姓は初め神代のち熊代。名は斐,字は淇瞻 (きせん) 。通称は彦之進のち甚左衛門。号は繍江。熊斐は漢名。唐通詞の家に生れる。絵は初め渡辺秀石に学び,次いで来朝した沈南蘋 (しんなんぴん) に師事。作品は濃彩華麗で細密写生画に傑作が多く,また豪放な墨画にもすぐれる。真村蘆江宋紫石,鶴亭など門人が多く,南蘋画風の先駆者として知られる。主要作品『月梅八哥図』,『鴉図』 (東京国立博物館) 。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「熊斐」の解説

熊斐 ゆうひ

熊代熊斐(くましろ-ゆうひ)

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