熊蝉(読み)くまぜみ

精選版 日本国語大辞典 「熊蝉」の意味・読み・例文・類語

くま‐ぜみ【熊蝉】

〘名〙 カメムシ(半翅)目セミ科昆虫。日本産のセミ類のうち最も大きく体長四~五センチメートル、はね先端までは七センチメートルに近い。体は全体に黒く光沢がある。はねは透明で、黄緑色または黒褐色の翅脈がはしる。ミンミンゼミに似ているが、体に斑紋がなく頭部が大きい。盛夏のころシャーシャーと続けて鳴く。西日本ではセンダンカキなどに多い。関東地方以南の各地に分布。うまぜみ。やまぜみ。わしわし。《季・夏》 〔新撰類聚往来(1492‐1521頃)〕

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デジタル大辞泉 「熊蝉」の意味・読み・例文・類語

くま‐ぜみ【熊×蝉】

半翅はんし目セミ科の昆虫。体長約5センチ、はねの端まで約6.5センチ。光沢のある黒色で、翅は透明。東京以南に普通にみられ、夏の朝、樹幹でシャーシャーと鳴く。うまぜみ。 夏》

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動植物名よみかた辞典 普及版 「熊蝉」の解説

熊蝉 (クマゼミ)

学名Cryptotympana facialis
動物。セミ科の昆虫

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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