世界大百科事典(旧版)内の熱中性子利用率の言及
【原子炉】より
… 中性子は上述のように原子核と衝突を繰り返しながら,原子核に吸収されるか,体系から漏れ出ていくかする。中性子が減速中に漏れ出ない確率をPf,熱中性子になってから漏れ出ない確率をPt,原子核によって吸収される熱中性子のうち燃料に吸収されるものの割合(熱中性子利用率と呼ぶ)をfとすれば,核分裂で発生した1個の中性子が燃料に吸収される確率はεpf(PfPt)となる。燃料が熱中性子を吸収した場合,核分裂を起こす場合と起こさない(捕獲反応の)場合とがある。…
※「熱中性子利用率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」