熱塩温泉(読み)あつしおおんせん

日本歴史地名大系 「熱塩温泉」の解説

熱塩温泉
あつしおおんせん

[現在地名]熱塩加納村熱塩

熱塩集落のうちにあって子宝の湯として知られ、古くから近郷の湯治客で賑いをみせた。源泉は曹洞宗示現じげん寺の門前にあり、湯の権利は同寺が管理する。噴湯口は第三紀層に流紋岩が貫入してできた岩脈付近にあたり、かつては二ヵ所あって自噴していたが現在は一ヵ所のみで、動力で揚湯している。泉質食塩泉で、泉源温度は摂氏六五・五度。塩分濃度が高く、往時製塩も行われたと伝える。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「熱塩温泉」の意味・わかりやすい解説

熱塩温泉
あつしおおんせん

福島県北西部、喜多方市(きたかたし)熱塩加納町熱塩にある温泉。示現寺(じげんじ)の開山源翁(げんおう)が開いたと伝えられる。塩化物泉で、子宝の湯として知られる。近くに国鉄日中線(1984年廃止)の旧熱塩駅舎を利用した日中線記念館がある。JR磐越(ばんえつ)西線喜多方駅からバスが通じる。

[安田初雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熱塩温泉」の意味・わかりやすい解説

熱塩温泉
あつしおおんせん

福島県北西部,会津盆地北部の喜多方市にある温泉。泉質は食塩泉で無色透明泉温 64~72℃。子宝の湯として知られる。付近は有名な豪雪地で,三ノ倉などのスキー場がある。飯豊山地の登山口。

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デジタル大辞泉プラス 「熱塩温泉」の解説

熱塩温泉

福島県喜多方市、会津盆地北端にある温泉。古くから子宝の湯として知られる。

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