熱間圧延鋼材(読み)ねっかんあつえんこうざい(英語表記)hot rolled steel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熱間圧延鋼材」の意味・わかりやすい解説

熱間圧延鋼材
ねっかんあつえんこうざい
hot rolled steel

おもにホット・ストリップミルで製造される鋼材。幅 500mmから約 2200mmまで,厚さは最小 1.2mmまで圧延される。圧延された鋼板は長さ 1000m以上の長さになるものもあり,コイル状に巻取られたものを広幅帯鋼と呼んでいる。またストリップミルでは,16mm未満の厚板も製造される。熱延鋼材の一部は,一定の長さに切断して,自動車,車両農機具などの高度な深絞り加工を必要としない部分やエキスパンデッドメタル (鋼板を網目状に切開伸長したもの) やメタルフォームに使用されるほか,ブリキ,亜鉛鉄板の厚板ともなる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android