燐酸アンモニウム(読み)リンサンアンモニウム

デジタル大辞泉 「燐酸アンモニウム」の意味・読み・例文・類語

りんさん‐アンモニウム【×燐酸アンモニウム】

燐酸アンモニウム塩正塩化学式(NH43PO4で、水に溶ける無色結晶。ふつう三水和物。工業上は水素塩も含めていい、燐酸一水素アンモニウム(NH42HPO4は広く肥料として用いられ、燐安ともいう。燐酸二水素アンモニウム(NH4)H2PO4単結晶は圧電率・誘電率が高く、圧電振動子として用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「燐酸アンモニウム」の意味・読み・例文・類語

りんさん‐アンモニウム【燐酸アンモニウム】

〘名〙 (アンモニウムはammonium) アンモニア燐酸塩。化学式は (NH4)3PO4 で、水に可溶の塩。三水塩は無色の柱状結晶。水溶液を加熱するとアンモニアを失い、(NH4)H2PO4 になる。結晶は空気中でもアンモニアを失いやすく、密栓して保存する。

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