燻蒸(読み)クンジョウ

デジタル大辞泉 「燻蒸」の意味・読み・例文・類語

くん‐じょう【×燻蒸】

[名](スル)
いぶしむすこと。いぶった煙が立ちのぼること。
有毒ガスでいぶして殺虫消毒を行うこと。「倉庫穀物燻蒸する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「燻蒸」の意味・読み・例文・類語

くん‐じょう【燻蒸】

〘名〙
① 気が立ちのぼること。
※玩鴎先生詠物百首(1783)墨「松煤凝結濃如漆、麝気薫蒸摸類圭」 〔墨子‐節用中〕
害虫を殺すためなどの目的で、薬剤などをいぶすこと。
※フランス文壇史(1954‐56)〈河盛好蔵プルーストの晩年「この蝋燭は、燻蒸(クンジョウ)法をやる粉末に彼の手で火をつけることができるように」
③ 人を感化すること。
※聞光録(1907)〈綱島梁川〉「如是の人は、その身辺一切の人を、一団渾厚の和気中に薫蒸し、陶鋳せでは已まざる一個の小造化翁也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

栄養・生化学辞典 「燻蒸」の解説

燻蒸

 →ガス燻蒸

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android