爆裂火口(読み)ばくれつかこう

精選版 日本国語大辞典 「爆裂火口」の意味・読み・例文・類語

ばくれつ‐かこう ‥クヮコウ【爆裂火口】

〘名〙 火山噴火でできた穴。噴火口
※鷲(1940)〈川田順那須岳朝日嶽「硫黄沸く爆裂火口のほとりにて牛の糞あまた見しはさびしき」

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デジタル大辞泉 「爆裂火口」の意味・読み・例文・類語

ばくれつ‐かこう〔‐クワコウ〕【爆裂火口】

爆発的な火山活動により、山体一部が吹き飛ばされてできた火口火砕丘をもたないため、くぼんだ地形となる。爆発火口

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「爆裂火口」の意味・わかりやすい解説

爆裂火口
ばくれつかこう
explosion crater

火山の爆発的な噴火によって生じた火口。山体の一部が吹飛ばされ,漏斗状凹地ができる。マール一種の爆裂火口である。

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岩石学辞典 「爆裂火口」の解説

爆裂火口

爆発によって地表の一部を吹き飛ばしてできた火口.主として山腹にできる.

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世界大百科事典(旧版)内の爆裂火口の言及

【火口】より

…火山体の山頂部にあるものを山頂(中央)火口,側腹や山麓のものを側火口という。ほかに水蒸気爆発による爆裂火口や陥没によるピットクレーターもある。成層火山,楯状火山,砕屑丘(さいせつきゆう)には山頂火口がたいてい見られ,溶岩円頂丘にもまれにある。…

【火山】より

…陸上火山体の分類を表に示すが,以下に形と構造の比較的単純な場合から説明する。
[マール,砕屑丘,溶岩円頂丘]
 爆発的噴火による火山のうち最も単純なものは,マグマと地下水が接触したために起こる爆発により地表にすり鉢状の孔(爆裂火口という)があき,吹き飛ばされた物質が周囲に積もるだけのものである。噴火終了後に地下水が戻って火口湖となる。…

※「爆裂火口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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