爵位[日本](読み)しゃくい[にほん]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「爵位[日本]」の意味・わかりやすい解説

爵位[日本]
しゃくい[にほん]

古代初期から,公 (きみ) ,別 (わけ) ,臣 (おみ) ,連 (むらじ) ,伴造 (とものみやつこ) ,首 (おびと) ,稲置 (いなぎ) などの姓 (かばね) の別があったが,中央集権化を行うため推古 11 (603) 年に冠位十二階が定められて廃された。養老2 (718) 年『養老律令』によって官位令ができ,品 (ほん) ,位による位階制と武勲による勲等制が制定され,律令制度の崩壊後はこれも特典を伴わない単なる栄号となったが,制度としては明治以後も存続している。また位階制,勲等制とは別に,明治2 (1869) 年,公卿諸侯の称が廃されて華族が設けられ,1884年の『華族令』で公,侯,伯,子,男の5級の爵位が設けられたが,1947年華族制度の廃止に伴って爵位も廃止された。

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