父ちゃん(読み)トウチャン

デジタル大辞泉 「父ちゃん」の意味・読み・例文・類語

とう‐ちゃん【父ちゃん】

幼児父親を親しんで呼ぶ語。
妻が自分または他人の夫を親しんで呼ぶ語。

とっ‐ちゃん【父ちゃん】

子供が父親を呼ぶ語。また、年輩男性を親しんで呼ぶ語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「父ちゃん」の意味・読み・例文・類語

とう‐ちゃん【父ちゃん】

〘名〙 (「ちゃん」は接尾語)
① 幼児が父親を親しんで呼ぶ語。おとなが、子ども立場に立って使う場合もある。
※続俳諧師(1909)〈高浜虚子九一春宵見附けると、『とうちゃん。』と飛び附いて来て」
② 親しい仲間などの間で、自分または他人の夫をさしていう語。
抱擁家族(1965)〈小島信夫〉二「うちもこれから儲けて貰わなくちゃ、これは借金で出来た家ですからね。〈略〉さあ、父ちゃん、がんばってよ」

とっ‐ちゃん【父ちゃん】

〘名〙 (「ちゃん」は接尾語)
① 子どもが父親を呼ぶ語。また、おとなが子どもの立場に立って使う場合もある。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉四「父(トッ)ちゃん背中を洗ってお呉れと太吉は無心に催促する」
② 年輩の男子に対して親しんで呼ぶ語。
俗曲・すててこ(1880頃)「あとから定九郎とっちゃん待ちね」

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