父方(読み)ちちかた

精選版 日本国語大辞典 「父方」の意味・読み・例文・類語

ちち‐かた【父方】

〘名〙 父の血統に属していること。また、それに属する親属。ててかた。内戚。⇔母方(ははかた)
書紀(720)仁賢六年九月(寛文版訓)「異母(チチカタ)兄弟の」
方丈記(1212)「わが身、父かたの祖母の家をつたへて久しくかの所に住む」

てて‐かた【父方】

〘名〙 父の血統。父系。ちちかた。〔元和本下学集(1617)〕
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)三「ててかたゆづりの額のほくろ

ててっ‐ぽう ‥パウ【父方】

〘名〙 父親のこと。
歌舞伎陬蓬莱曾我(1811)三立「父(テテ)ッぽうに勘当うけ」

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デジタル大辞泉 「父方」の意味・読み・例文・類語

ちち‐かた【父方】

父親の血統に属していること。また、その人。「父方おじ」⇔母方
[類語]父系内戚

てて‐かた【父方】

ちちかた。
「―の従兄弟もあれば母方の従兄弟もある」〈福沢福翁自伝

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