片しゃぎり(読み)かたしゃぎり

精選版 日本国語大辞典 「片しゃぎり」の意味・読み・例文・類語

かた‐しゃぎり【片しゃぎり】

〘名〙 歌舞伎の下座音楽の一つ太鼓能管(のうかん)を使うもので、比較的格調が高い。松羽目物(まつばめもの)口上などの幕あき、大時代狂言幕切れなどに用いる。しゃぎり楽器編成から大太鼓が除かれているところからいう。
※劇場新話(1804‐09頃)上「片しゃぎり、すべて引込に用る事あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「片しゃぎり」の意味・読み・例文・類語

かた‐しゃぎり【片しゃぎり】

歌舞伎下座音楽の一。太鼓と能管による囃子はやししゃぎりの楽器編成から大太鼓を除くのでいう。松羽目物まつばめものや口上などの幕開き時代物の幕切れなどに用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android