片寄平蔵(読み)かたよせ へいぞう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「片寄平蔵」の解説

片寄平蔵 かたよせ-へいぞう

1813-1860 江戸時代後期の商人
文化10年2月15日生まれ。叔父片寄利兵衛の養子材木商常陸(ひたち)(茨城県)笠間(かさま)藩の用達をつとめる。江戸滞在中,黒船をみて石炭ではしることを知る。安政2年(1855)陸奥(むつ)磐前(いわさき)郡(福島県)白水村で石炭の露頭を発見。6年横浜で石炭商をひらいた。万延元年8月3日死去。48歳。陸奥磐城(いわき)郡(福島県)出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「片寄平蔵」の解説

片寄平蔵

没年:万延1.8.3(1860.9.17)
生年:文化10.2.15(1813.3.17)
幕末の常陸笠間藩(茨城県)の御用商人,常磐炭鉱事業の開発者のひとり。品川沖の黒船を見,燃料が石炭であることを知る。安政2(1855)年炭田を発見し,採掘。幕府軍艦操練所御用達。横浜に「石炭屋」を経営。孫の唯助は官軍大総督府石炭御用達を務めた。

(井上勲)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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